「色彩設計おぼえがき」と『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争』
「編集長のヒトコト」でも書きましたが、「色彩設計おぼえがき」 の第16回で話題になった『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争』の「暗がりの中で鬼太郎とアキオがドラキュラと狼男と立ち回り」の作画は、稲野義信さんです。この映画の絵コンテを見た事もありますが、そのシーンはコンテも稲野さんのレイアウト(あるいは原画)が貼り込まれていたと記憶しています。
確かにちょっと変わったシーンでした。最初から監督がそこだけ稲野さんに任せてコンテを描かせたのか、あまりにコンテと内容が変わってしまったので、後でコンテを修正したのかは確認した事がないですが。
「色彩設計おぼえがき」 辻田邦夫 第16回 昔々……(11)『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争』
辻田さんの原稿にも「もうね、その作画がいいんですよ!」とありますが、前にも書いたように『妖怪大戦争』の作画はスタジオジャイアンツとバードの連合軍。作画的にかなり充実しています。当時、僕は大学生でしたが、これはバイト代で、ビデオソフトを買いましたよ(DVDでもLDでもなく、ビデオテープのソフト)。
[Amazon]の「ゲゲゲの鬼太郎 劇場版DVD-BOX」のページを見たら、商品説明が充実したものに変わっていますね。「芹川有吾、勝間田具治監督ら劇場版ならではの東映アニメーション生え抜きのベテランスタッフや」とか、「といった原作の中でも特に人気の高いエピソードに大胆なアレンジを加え、見事20世紀ラストの銀幕を飾った」とか、原稿がマニアック。細田守演出の短編にもちゃんと触れています。