古本で「Animageアニメポケットデータ 2000」
仕事仲間とマニア向けの話題。[Amazon]を見たらリスト制作委員会の「Animageアニメポケットデータ 2000」が何冊も出ている。しかも激安。この本については、以下のコラムでも紹介した。
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仕事仲間とマニア向けの話題。[Amazon]を見たらリスト制作委員会の「Animageアニメポケットデータ 2000」が何冊も出ている。しかも激安。この本については、以下のコラムでも紹介した。
ボンズの新作劇場アニメ『ストレンヂア 無皇刃譚 SWORD OF THE STRANGER』は本日公開です。何度か書きましたが、作画的な見どころの多い作品です。是非劇場で。
WEBアニメスタイルの安藤真裕監督インタビューは全4回。現在は2回までアップしています。
『ストレンヂア』安藤真裕監督インタビュー
第1回 あんなぷるは野武士の集団に見えた
第2回 BONESに草鞋を脱いだ理由
DVD NAVIGATIONで、むっちりむうにいさんに描いてもらっている「アタックNo.1 私的みどころ」は現在「その3」まで掲載。実は「その4」の原稿もすでに上がっています。実はこの原稿、一回分がDVD一枚分の内容なんですよ。今後の原稿が楽しみです。
第16回「アタックNo.1 私的みどころ その1」
第18回「アタックNo.1 私的みどころ その2」
第19回「アタックNo.1 私的みどころ その3」
来月はアニメスタイルで『グレンラガン』のイベントがあるのだけれど、それと別に、ちょっとだけ僕が参加するイベントがロフトプラスワンある。10月26日(金)だ。
以下はロフトプラスワンのHPからコピペ。
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池P×サトジュンPRESENTS
「アニメ制作進行・金子真枝伝説」
池Pこと池田東陽とサトジュンこと佐藤順一の共同プロデユース企画。アニメ制作進行として数々の武勇伝を残してきたひとりの愚か者をフィーチャ。恐れ知らずで無鉄砲なやり方で「カレイドスター」「ARIA」「レイラ物語」「厳窟王」「ロミジュリ」を創って来た制作時の裏話を関係者を交え思い出をふりかえる。アニメ業界に興味のある人&目指している人、必見のトークショウ!!
【司会】池田東陽、佐藤順一
【予定ゲスト】小黒祐一郎(アニメスタイル編集長)追崎史敏(「ロミオ×ジュリエット」監督)平池芳正(「ソルティレイ」監督)和田高明(ロゼッタマスター)他、飛び入り有り
Open18:30/Start19:00
前売¥1500/当日¥1800(飲食別)
前売はロフトプラスワン店頭にて9/30の15:00〜発売
…………
一応、事前に話は聞いていたのだけど、本当に金子真枝さんのイベントだったのには驚き。制作進行が主役のアニメイベントなんて空前絶後だろう。
金子さんは面白い人で、アニメスタイルが出した「カレイドスター原画集」の企画者でもある。和田さんのインタビューにも登場している。今回のイベントでも、愉快な話が沢山聞けるはず。
アニメーターであり、ボンズの取締役でもあった逢坂浩司さんが、9月24日に亡くなられました。かねてより病気療養をされていたそうです。
僕は「この人に話を聞きたい」の取材で一度お会いしただけですが、とても柔らかい雰囲気の方だったのが印象的です。訃報をもらった時にまとめていた取材原稿に、偶然にも、逢坂さんの名前が出ていたんですよ。そんな事もあり、ショックが大きかった。昨夜は「この人に話を聞きたい」を読み返してみました。
ご冥福をお祈りします。
ちょっと前の話題になるけど、飛鳥新社の「季刊S」2007年 10月号がアニメマニア的に異様に充実。タイトルとしては『電脳コイル』『さよなら絶望先生』『バッカーノ!』。いずれも資料性が高いのだけど、特に『絶望先生』の新房監督のコンテ直し(描き直すのではなく、コンテの余白に修正版の構図を描き込む)と、コンテ用紙を使っていない尾石さんのコンテが興味深かった。
『電脳コイル』の記事は原画もさる事ながら、井上俊之さんのインタビューが面白い。『バッカーノ!』は原画も美味しいし、他の素材もいい感じだった。
どうでもいいけど「季刊S」巻末の「S 単行本のご案内」を見ると、ウチの「デジモン絵コンテ本」や「時かけ絵コンテ本」もSの単行本として扱われているのね。同じ飛鳥新社が発売している本だし、宣伝してくれるのは有り難いけど。
『茄子 アンダルシアの夏』の続編『茄子 スーツケースの渡り鳥』はOVAとしてリリースされる。
●茄子 スーツケースの渡り鳥 コレクターズ・エディション[Amazon]
力作だった『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い』は2007年12月5日にリリース。スペシャル版には、昨年の『のび太の恐竜 2006』と同じ「うごくえほん」等が付く。
●映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い スペシャル版[Amazon]
『天空のエスカフローネ』のリマスターBOXには、TV全話と映像特典として
・第2話&第3話ダイジェスト
・特別編集版 全3話
・ミュージッククリップ集(ノンテロップOP&ED他 全5曲)
・プレイステーション用ソフト「天空のエスカフローネ」オリジナルムービー集
・CLUBエスカフローネ ~キャスト&スタッフインタビュー~
を収録。
●天空のエスカフローネ リマスターBOX (初回限定生産)[Amazon]
2007年11月23日には『MEMORIES』『メトロポリス』『スプリガン』の大友克洋関連3作品が、Blu-rayとDVDのセットで登場。
●MEMORIES(Blu-ray)[Amazon]
●メトロポリス(Blu-ray)[Amazon]
●スプリガン (Blu-ray)[Amazon]
『さよなら絶望先生』は通常のDVDとは別に「さよなら絶望先生 DVD 絶望少女撰集(仮)」がリリースされる。これはアニメ総集編DVDと未収録BGM+未公開ドラマCDとのセット。
●さよなら絶望先生 DVD 絶望少女撰集(仮)[Amazon]
『魔法少女隊アルス』のOVAが11月にリリースされるらしいのだけど、詳細はまだ分からず。
おお、おおすみ正秋さんのHPだ!
これはアニメではやりづらいだろうと思っていた「こち亀」30周年記念マンガのアニメ化。ネタが古くなった事自体をギャグにしていた。お見事。
ラサール石井も友情出演。エンディングには両さんの後ろ姿が登場。冒頭の「テ、テ、テレビをみるときは〜」のテロップもナイス。テンションが高く、話としても面白かった。さすがは高松監督作品。
サブタイトルも秋本先生の事だな。
羽原さん本人から情報をいただきました。 「熱血くん」というキャラクターの原画が羽原さんで、残りはサルゲッチュ全般のデザインや、ジャイアンツ以外の作画パートを担当している浅賀さんの原画だったそうです。
羽原さんのブログは以下のところです。
テレビ神奈川が『School Days』最終回の放映を見送ったそうですね。以下は関連記事。
●School Days:京都の父殺害事件で最終回の放送見送る 女子高生の暴力シーンを考慮[まんたんウェブ]
森田宏幸監督のブログが再開。
スタジオ枯山HPも再開。
ああ、なんだかニュースサイトみたいだ(笑)。
先日の『サルゲッチュ〜オンエア〜2nd』で挿入された「博士が好きな昔のアニメ」は、手描きで70年代風ロボットアニメ。全部が羽原さんの原画がどうかは分からないけど、主人公は羽原さんの画(ご本人がブログでも書かれていた)。合体変形は葦プロっぽい。だけど、OPにもEDにも作画のクレジットは無かったような……。
画の質感がフィルムっぽい(というかフィルムで作ったアニメをVHSテープに録画したみたい)なのがお見事。ロボットパイロットの1人の名前が「ツンデレ」だったけど、昭和のアニメでツンデレはないよなあ。一応突っ込み。
一昨日の『まる子』と『サザエさん』だけど。
『まる子』
Aパート おねえちゃんが料理を作る話
Bパート 敬老の日の話
『サザエさん』
Aパート ワカメがズボンにアイロンをかける話
Bパート 波平が料理を作る話
Cパート 敬老の日の話
で「料理」と「敬老」がモロかぶり。ネタがひとつ重なるのはよくあると思うけど、ふたつは珍しいんじゃないかな。ネタがかぶってつまらないかというと、そんな事はなくて、それぞれのアプローチの違いが面白かった。特に、敬老の日は2本の違いがよかった。
昨日『ストレンヂア』イベントを無事開催できました。今回もよいイベントになったと思います。特に南PDのトークが素晴らしかった。
次回イベントは『グレンラガン』です。日時は、2007/10/16(火)。勿論、メインのゲストは今石監督。具体的な内容については、最終回完成後に打ち合わせをする予定です。お楽しみに。
第41回アニメスタイルイベント「『ストレンヂア』とBONESアクションアニメ」は明日(2007/09/17・月)開催です。WEBアニメスタイルでも告知した通り、安藤真裕監督、南雅彦プロデューサーだけでなく、斎藤恒徳さん、伊藤嘉之さん、中村豊さんにも来ていただける事になりました。詳細は以下を。
イベントは三部構成で、
第1部 BONESの最新作『ストレンヂア』
出演 安藤真裕さん、南雅彦さん
第2部 BONESのアクション作画
出演 安藤真裕さん、斎藤恒徳さん、伊藤嘉之さん、中村豊さん、南雅彦さん
第3部 Q&Aコーナー
と考えています。皆さま、よろしくお願いします。中村豊さんについては、以下記事をどうぞ。
アニメの作画を語ろう
animator interview 中村豊(1)
animator interview 中村豊(2)
animator interview 中村豊(3)
昨日から公開されています。初日は(少なくと東京では)立ち見が出るほどの入りだったそうです。スタジオ雄は、この映画のパンフレットの編集に参加しています。僕は出崎監督のインタビュー記事などを担当しました。
知人に教えてもらった。以下の記事をどうぞ。スポニチ大阪の記事だ。
>「宇宙戦艦ヤマト」や「ルパン三世」などのリバイバル版を放送する予定。
とあるけど、リバイバル版という表現が微妙。デジタルリマスター版とかそういった感じかなあ。東京や他の地方もこれと同じになるのかどうかも、まだ分からない。
※以下は追記。
「宇宙戦艦ヤマト」や「ルパン三世」はいずれも、よみうりテレビで放映した作品。制作としても、よみうりテレビがクレジットされているはず。自社の名作・人気作をゴールデンタイムで放送したいという事なのだろう。そうすると『ルパン三世』は『旧ルパン』か『PARTIII』だ。
前にも書いたけれど「機動戦士SDガンダム」のDVD-BOX(機動戦士SDガンダム コレクションボックス[Amazon])は購入する予定だ。世代的な事もあって作品自体への思い入れは薄いのだけど、観てないのが多いし、仕事でも役立ちそうなので手元に置いておきたい。ちなみに「SDコマンド戦記 ガンダムフォース スーパーGアームズ ファイナルフォーミュラーVSノウムギャザー」という作品は、アミノ監督の音楽についてのこだわりが炸裂した力作。これは観返したいと思っている。
で、公式HPにはDVD-BOX収録作品の詳細も掲載されているのだけど、よく読んでみると一番下に気になる一文が、
>※機動戦士SDガンダムMK-IV「SDガンダム猛レース」は欠番タイトルとなっており、本DVDには収録されておりません。
「SDガンダム猛レース」は「チキチキマシン猛レース」のパロディで、高松信司さんの監督作品。「この人に話を聞きたい」でも、高松さんがこの作品を『SDガンダム』の中での自信作として挙げている。そのインタビューでも「チキチキマシン猛レース」に似すぎていたために「無かった事になっている」という話題が出たけれど、半分冗談だと思っていた(高松さんのインタビューは、アニメージュ2005年7月号の「この人に話を聞きたい」第78回)。
残念な事に、僕は「SDガンダム猛レース」は観ていない。確か、リリース当時にアニメージュに設定が載っていて、機会があったら観ようと思ったのだけど。中古でビデオを見かけたら買うようにしよう。
昨日新しい「アニメージュ」が届いた。前にも書いた通り、今月の「この人に話を聞きたい」は渡辺信一郎さん、「設定資料FILE」は『グレンラガン』だ。
今月の「この人」は記事としてまとまりが良かった。むしろ、まとまりが良すぎたかも。「設定資料FILE」はとにかく設定の量が多かった。メインキャラが数が多い上に、第1部、2部、3部とデザインが変わっていくので全部は載せきれない。グレン団のメンバーを全部載せるか、ガンメンを載せるかの二者択一だったのだけど、周りの意見を聞いてガンメンを載せた。
錦織さんの設定は非常に魅力的。本当はもっと大きく載せたかった。
『グレンラガン』ブログで、23話のシモンがロシウを殴る場面の原画がアップされている。平松さんの原画だったのか! 基本的には今石調のドハデアクションなのですが、言われて見れば、微妙に平松さんらしい繊細さがあるような気も。
前々回の『らき☆すた』後半は、こなた父と母の過去を中心としたエピソードで、本作としてはギリギリのウェットな話。普段が普段なだけに、こういった話が効く。2クールあるから、こういった話が自然にできるのだろう。こなた父と母のなれそめの恋人時代、母の最期はまるで『CLANNAD』みたい(ああいったゲームはやらないんで分からないけど、泣きゲー風?)。細かいところだけど、回想シーンで、こなた父が使っているワープロの形が、時代が感じられてよかった。
現在のシーンだと、こなた父、こなたの関係をちょっと生々しいものとして扱っているのもよかった。
演出も相当頑張っていたんだけど、それよりも気になったのが、こなた母(かなた)を演じたのが島本須美だった事。芝居と声が若くて、可愛い。ヒロイン役が多かった頃にもあまり聞いた事のない、甘ったるい芝居で感心した。この番組での平野綾の芝居はちょっと人工的だと思っていたけど、こういう話だとそれが妙なアジになっている気がした。
後で気がついたんだけど、こなた父の名前って「泉そうじろう」なのね。『めぞん一刻』の惣一郎に引っかけて、島本須美をキャスティングした……のか? エンディングの島本さんを使ったアニパロはなんとなくイマイチ。いや、これは単に僕の好みの問題。
『ドージンワーク』はユルいところがいい。これは悪口じゃなくて、ちょうどいい感じにユルい。狙いすぎてないし、つまらなくもない。キャラクターのユルさもいい。放映中のUHF系アニメだと、一番気楽に楽しんでいる番組かもしれない。
観ている人はご存知の通り、この番組はAパートがアニメで、Bパートが声優が出てくる実写コーナーという構成。実写コーナーがこれまたユルくていい。ながらで観ても全然問題ない。むしろ、アニメはAパートだけで丁度いいんじゃないかな。この番組の場合は、アニメが30分あると、あきるかもしれない。
海合宿の前後編は前編がよかった。作画も頑張っていた。
実写コーナーで声優2人が作った同人誌関連で、記者会見をやるというお知らせがあった。「WEBアニメスタイル」のノリじゃないので取材に行かなかったけど、同人誌はちょっと見てみたいと思ったな。
たまにはアニメ以外の話題を。iPod touchが発表になった。言われているように、iPhoneから電話とカメラ機能を省いたアイテムのようだ。僕は「WEBアニメスタイル」を含めて、外出先で仕事でHPを見る機会が多くて、その目的だけでもiPod touchは買いなのだけど、容量が8GBと16GBというのは、いかがなものか。
だって、旧Podが30GBと80GB、今回のclassicが80GB、160GB。8GBや16GBで力不足なのは明らかだし、あっという間に、容量の増えたiPod touchが出るではないかという気が(笑)。
iPodと言えば、最近とあるベテランのスタッフ(白黒『鉄腕アトム』に参加しているくらいの年齢の方)が、iPodに製作中の作品のムービーを入れて持ち歩いていて「こんな感じになるんだよ」と言って見せてくれた。格好いい使い方だと思ったし、それをベテランの方がやっているのがいいと思った。iPodの正しい使い方だ。
まだ見本誌が届いていませんが、忘れてしまいそうなので先に告知を。今月もウチがやったのは「この人に話を聞きたい」と「設定資料FILE」。「この人に話を聞きたい」第102回は渡辺信一郎さん。「設定資料FILE」は『グレンラガン』です。
ネットでも幾つか同じ意見を見かけたが『ヱヴァ新劇場版』は、旧『エヴァ』の後の話ではないかという説がある。以下は僕の妄想を交えた話。
つまり、日本の海が赤いのは、第26話「まごころを、君に」で起きたサードインパクトのためではないかという事だ。『ヱヴァ新劇場版』世界でのファーストインパクトは、「まごころを、君に」でのサードインパクトではないか。L.C.Lから人々が再生した世界で同じ事が繰り返されているのではないか、という事だ。
もしもそうだとすれば『ヱヴァ新劇場版』では、再生したシンジもミサトもゲンドウも、改めて「出会い」や「葛藤」、あるいは「EVA出撃」や「ヤシマ作戦」をやり直しているわけだ。ゼーレは、今度こそ自分達が思った通りの補完を成し遂げたいと思っているのかも知れない。
ヤシマ作戦でのシンジが、まるで普通のロボットアニメの主人公のように振る舞う事ができたのも、ミサトがシンジを説得する時に手を握ってあげるといういかにも保護者的なアプローチをできたのも「やり直し」だから。二度目だから、前よりも上手くできているのだ、とも考えられる。
とすれば、最後の彼の台詞にも、違った妄想ができる。
以上はあくまで妄想。だけど、 『ヱヴァ新劇場版』が第26話「まごころを、君に」の続編でないとしても、作り手の意図としてシンジ達に、同じ物語のやり直しをさせているのは間違いない。そう思って、手を握るくだりの事などを考えるとちょっと微笑ましく思える。
オリジナルを大事にしているなあと感心した点は幾つかあったけれど、一番驚いたのは、コンビニシーンで流れている曲が、TVシリーズと同様に三石琴乃のボーカル曲だったこと(どうやら同じ曲らしい)。
[Amazon]に画像が上がっていますね。今、ランキングで3位! 各ボーカル曲、BGMを収録したCDが2枚、ノンクレジットオープニング&エンディングを収録したDVDで、CD+DVDの全3枚構成。
●天元突破グレンラガン BEST SOUND(DVD付)[Amazon]
昨夜観てきた。21時からの回なのに立ち見が出ていた。物販は階段に行列ができていて、昨夜はパンフの購入を見送った。今回も「アニメブーム」な感じ。周囲に座ったお客さんは「キャラの名前くらいは知っている」「人気があるらしい『エヴァ』を観に来た」といった感じの人達が多かったような。
映像に関しては、大半が観た事のあるものなのに、たっぷりと手が入っていて、見応えが増していた。「まあ、あの子がこんなに立派になって」状態。第参話の委員長とか、TVの時に残念だった部分の作画が直っていたのは嬉しい。電線やビル等の描写も含めて、当初にメインスタッフがイメージしていたものに近づいたのだろう。3Dは予想より良い。庵野監督の、というか『エヴァ』の美意識に3Dの美術は合っている。特撮度数はアップ。
音楽の使い方も含めて、オリジナルを大事にしている感じはよかった。作り手のオリジナル版への愛着が感じられ、トータルでは「EVAファンが作った究極のEVA」といった趣。
話に関しては非常に上手に構成して、テンポよく物語を追っている。個々のシーンをもう少しずつ観たいとも思ったけれど、それは映画の狙いを考えれば、贅沢か。イベントムービーと考えれば、あのスピード感がいいのだろう。キャラクターの色気はもっと欲しかった。特にミサト。
使徒のカウントが変わったり、日本の海が赤かったりと設定が幾つか変更されていて「ええ〜、また謎解きのやり直しですかあ!」とは思った。シンジとレイの接近が「それもシナリオのうち」だったのも大きな変更だ。
全体に話は分かりやすくなっていて、映像はクオリティアップしたけれど、エキセントリックさは弱まっている。『エヴァ』の魅力であった「これからどうなるのか分からない危うさ」は少ない。それは観ているこっちが展開を知っているからでもあるはずだが。また、『序』に関しては、導入部という事もあってそれを狙ってやっているというのもあるのだろう。TVシリーズと旧劇場版で作家性の極地までいった『エヴァ』が、リセットがかかって一般的なドラマに近づいたというわけだ。
ネタバレと言いつつも詳しくは書かないが、ヤシマ作戦終了後の短い1シーン、それとエンディング後のごく短いパートが一番『エヴァ』らしいというか、庵野監督らしい。そこはワクワクした。そこだけでも入場料を払ったかいがあった。
『エヴァ』が大好きだった人は観ても損しないんじゃないかな。未見の人は『新劇場版』を先に観て、後からTVシリーズを観るのがいいかも。
単行本1巻を、ようやく読んだ。原作/横山光輝、脚本/今川泰宏、漫画/戸田泰成。今川さんの脚本だけど、OVAシリーズの続きではなく、パラレルワールドの話。
「九大天王」と「十傑集」の対立ではなく、「九大天王」と「十傑集」と「村雨一家」の三つ巴となる模様。大作は今のところ、九大天王側についているわけではない。銀鈴は登場せず、その代わりにお銀ちゃんという女性が登場。彼女は村雨一家の所属。
物語の序盤から九大天王が勢揃いしたり、複数のブラックオックスが出てきたり、初っ端から出し惜しみせずに盛り上げる感じは『真!! ゲッターロボ 世界最後の日』に近い。今回も大作は父親から大変な遺産を渡されている模様。 大塚署長も登場しているけれど、まだその特殊能力は判明していない(笑)。ずっと気になっているんだけど。
OVAシリーズのファンからすると、絵柄は違和感が強い。今川作品のノリに合っていると言えば合っているかな。
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