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2007/09/03

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(ネタバレ有り)

 昨夜観てきた。21時からの回なのに立ち見が出ていた。物販は階段に行列ができていて、昨夜はパンフの購入を見送った。今回も「アニメブーム」な感じ。周囲に座ったお客さんは「キャラの名前くらいは知っている」「人気があるらしい『エヴァ』を観に来た」といった感じの人達が多かったような。

 映像に関しては、大半が観た事のあるものなのに、たっぷりと手が入っていて、見応えが増していた。「まあ、あの子がこんなに立派になって」状態。第参話の委員長とか、TVの時に残念だった部分の作画が直っていたのは嬉しい。電線やビル等の描写も含めて、当初にメインスタッフがイメージしていたものに近づいたのだろう。3Dは予想より良い。庵野監督の、というか『エヴァ』の美意識に3Dの美術は合っている。特撮度数はアップ。
 音楽の使い方も含めて、オリジナルを大事にしている感じはよかった。作り手のオリジナル版への愛着が感じられ、トータルでは「EVAファンが作った究極のEVA」といった趣。

 話に関しては非常に上手に構成して、テンポよく物語を追っている。個々のシーンをもう少しずつ観たいとも思ったけれど、それは映画の狙いを考えれば、贅沢か。イベントムービーと考えれば、あのスピード感がいいのだろう。キャラクターの色気はもっと欲しかった。特にミサト。
 使徒のカウントが変わったり、日本の海が赤かったりと設定が幾つか変更されていて「ええ〜、また謎解きのやり直しですかあ!」とは思った。シンジとレイの接近が「それもシナリオのうち」だったのも大きな変更だ。

 全体に話は分かりやすくなっていて、映像はクオリティアップしたけれど、エキセントリックさは弱まっている。『エヴァ』の魅力であった「これからどうなるのか分からない危うさ」は少ない。それは観ているこっちが展開を知っているからでもあるはずだが。また、『序』に関しては、導入部という事もあってそれを狙ってやっているというのもあるのだろう。TVシリーズと旧劇場版で作家性の極地までいった『エヴァ』が、リセットがかかって一般的なドラマに近づいたというわけだ。
 ネタバレと言いつつも詳しくは書かないが、ヤシマ作戦終了後の短い1シーン、それとエンディング後のごく短いパートが一番『エヴァ』らしいというか、庵野監督らしい。そこはワクワクした。そこだけでも入場料を払ったかいがあった。

 『エヴァ』が大好きだった人は観ても損しないんじゃないかな。未見の人は『新劇場版』を先に観て、後からTVシリーズを観るのがいいかも。

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