【マンガ】青い空を、白い雲がかけてった 完全版
1970年代に、少年チャンピオンに連載されたあすなひろしのマンガ。コミカルな部分とシリアスな部分が絶妙のバランスでまとまった青春漫画。詩的なところが好きだった。画も抜群に巧い。たぶん、自分のオールタイムベスト10に入る作品だ。今回は文庫サイズでリリース。当時の単行本も買って、数年前に出た単行本も買って、今回のも買った。
今回のバージョンは何が完全版かというと、カラーページ、イラストの再録。それと未収録エピソードの収録。 未収録エピソードは、下巻に収録された「源平じいさん…」という話。確かに、記憶にないような気が。月刊チャンピオンに掲載されたらしいのだけど、連載時に読んだかなあ。
以下は著者の追悼サイト
「青い空を、白い雲がかけてった」について(あすなひろし追悼公式サイト)
「源平じいさん…」は単行本未収録になるだけあって地味な話なのだけど、読めてよかった。それにしても6年にも渡る連載だったのね。ほとんど連載時に読んでいるはずなんだけど、そんなに長期に渡っていた印象はないなあ。
上にリンクしたサイトにも、wikiにも、夏子先生は実際にはオールドミスと言われるような年齢ではないのでは? という記述がある(当時の感覚としてはオールドミスなのか)。確かに今読むと若いなあ。
今回の完全版は、カバーデザインは数年前に出た単行本を踏襲しているようだ。巻末解説も帯も心がこもっていて、いい感じ。