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2008年5月11日 (日曜日)

【少女革命ウテナ】ビーパパスのトレーディングカード

200805091

 一昨日の打ち合わせの時に引っ張り出したもののひとつが、『少女革命ウテナ』のトレーディングカード。描きおろしもあるし、本編カットも充実。裏面にカラーで美術設定を掲載していたりして、いい出来だったと思う。中でも異色なのがビーパパスカード。幾原邦彦監督、さいとうちほさん、榎戸洋司さん、長谷川眞也君の写真を使ったカードだ。
 先行して怪獣もののトレーディングカードで円谷英二のカードがあったのだが、アニメスタッフがカードになったのは、これが初だろう。このカードを提案したのは僕ではなくて、メーカーの担当さん。僕もビーパパスのメンバーなのでカードになってくれと言われたけれど、『少女革命ウテナ』ではそういったかたちで自分がしゃしゃり出るのは違うと思っていたので、お断りした。キングの大月さんにも「第2弾が出たら、小黒もカードになれよ」と言われていたけれど、第2弾では川上とも子さん、J.A.シーザー、アライグマのイロイロ君がカードになった。J.A.シーザーのカードも凄いが、それがアライグマと同じ扱いでいいのか? と今になった思う。他の写真は全部撮り下ろしなんだけど、イロイロ君だけはアニメージュの写真の使い回しだったはず。改めて写真が撮れない理由があったんじゃなかったかな。
 第2弾で長谷川君が描いた描きおろしイラストがお気に入り。9人のキャラクターの裸を描いたもので、シンプルでカラフルな色遣いでまとめられている。今で言うと、シャフトのアニメのような色遣い。



▲当時発売された美術出版社のムック。Amazonでは大変な値段になっているけれど、他ではもっと普通の値段で流通しているんじゃないかな。Amazonでは何故かスタジオ雄が著者になっているが、ウチは広報窓口としてイラストを貸し出ししたり、取材の仲介をやっただけで編集はしていない。今、雑誌「エス」の編集長をやっている天野さん、後に「千年女優画報」の編集に参加してもらった杉山さんが編集を担当。ビジュアル中心の内容で、原画や版権ラフも大量に掲載。インタビューもたっぷりで充実したムックだった。前述のトレーディングカードの描き下ろしイラストも掲載された。

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