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2008年11月 4日 (火曜日)

【雑談】『キャシャーンSins』を5話まで観た

 『キャシャーンSins』を最新5話まで観た。実は制作初期に、設定やストーリー案を見ているのだけど、予想していたよりずっと良かった。
 全編の雰囲気というか、トーンが面白い。山内演出全開だ。ストーリー構成もしっかりしていて、大人向けの仕上がり。オリジナルの『キャシャーン』同様に悲壮感のある内容なんだけど、悲壮感の方向が違う。オリジナルが「機械対人間」の話だったのに対して、『キャシャーンSins』は機械も人間も滅びの道を歩んでいるあたりに、作られた時代の違いがあるというわけだ。5話までの段階で山内さんの演出率も、馬越さんの作監率が高い。それが作品のトーンが維持されている理由のひとつなのだろうけど、今後、作風に関してバラエティに富んでいくのか、トーンを維持していくのか。どっちに行くのかが楽しみ。
 「タツノコ原作で、マッドハウス制作なのに『聖闘士星矢』っぽい」というのは、あちこちで言われていると思う。それとは別に、マッドハウスのカラーと、山内演出がマッチしているのが興味深い。山内さんは東映出身だけど、東映内の演出家としてはかなり感覚的な作品を作る人。つまり、虫プロっぽい作風だった(荒木伸吾さんが、コンテが出崎さんに近いと評していた)。山内さんの演出の方向性は東映時代と変わっていないのだけど、それがマッドハウスに行って真価を発揮しているのは、やはり虫プロ系同士で相性がいいという事でもあるのだろう(勿論、マッドハウスの企画の方向性のためでもある)。
 

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