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2009/01/03

【雑談】『魍魎の匣』

 元旦にラスト3本を観た。仕事の関係で、脚本は放送開始前に目を通していた。原作も既読で、好きな作品だった。今回のTVシリーズは原作に沿った映像化であり、僕の興味は、あの膨大な内容を全13話でまとめられるのか? という事だった。脚本段階ではギチギチに内容が詰まっていて、原作のエッセンスが一通り入っていたが、これが映像作品として成立するのだろうか? というのが疑問もあった。
 最終回まで観てみればそれは杞憂だった。少なくとも謎解きものとしては成立していた。意外だったのは、シリーズ途中の京極堂がひたすら魍魎についての蘊蓄を話すエピソードが、ちゃんと面白かった事。振り返ってみると、視聴者に集中して観る事を要求する作りで、ある意味、マニアックな作品だった。もっと視聴者に優しい作り方もあっただろうし、あるいは話の構成を作りかえて、その代わりに原作の濃密さを再現するというやり方もあったかもしれないけれど、まあ、それは別の話。
 演出的な事で言えば、浜崎博嗣、小島正幸、浅香守生と、監督クラスのコンテマンを毎回のように投入していたのが印象的。キャラクターに関しては、西田亜沙子さんの仕事がよかった。CLAMPさんのキャラクター原案を活かしつつ、リアルな感じに引っ張っていった。デザイン自体は原作のイメージよりもずっと若めで、美形寄りになっているのだけど、終盤ではちゃんと、関口なり、京極堂なり、榎木津に見えるようになった。西田さん自身としても新境地の仕事だったのではないだろうか。
 最終回エピローグ部分の関口が列車から降りる場面は、アニメのオリジナルだろう。原作だと、関口が、娘が入った箱を持っている雨宮を想像して、それを「羨ましくなってしまった」と思って終わる。その前に列車から降りる描写を入れた事によって、関口が「人を辞めて幸せになる」のを回避した事を描いているわけだ。
 それから、どうでもいい事だけど、最終回で、陽子が木場を刺した後のナイフの光が、超イカしていた。あの場面で、あの派手なエフェクトを出すのがいい。

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