首藤剛志さん追悼オールナイト
「編集長のヒトコト」でも書いたけれど、3月に新文芸坐で「首藤剛志さん追悼オールナイト(仮)」をやることになった。劇場作品を中心に4本の作品を上映する予定だ。昨年の暮れから動いていたのが、フィルムの在りかを探してもらったりしているうちに、3月になってしまった。上映作品、日時などは近々に告知する。
首藤さんの作風を考えると「追悼」という言葉が似合わない気がする。『機動戦艦ナデシコ』でお葬式をライトに扱った話が印象的で(「シナリオえーだば創作」第118回 、第119回 )、その話が頭に残っているので、そんなふうに思うのかもしれない。湿っぽいイベントにはしない方がいいのかもしれないなあ、と考えている。
別のところでも話したかもしれないけれど、昨年の9月25日(土)に開催した「新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol.11 マイマイ新子と片渕須直の足跡」に、首藤さんはお客さんとしていらしていた。『マイマイ新子と千年の魔法』で片渕監督を知り、『アリーテ姫』をスクリーンで観たいと思って足を運んでくれたのだそうだ。オールナイトに来られるくらいにお元気になられたのだなあと、思っていたのだが、一月後に亡くなられた。だから、訃報が入ったときに、え、そんな、ついこの前、オールナイトにいらしていたじゃないか、と思った。
そんな経緯があるので、同じアニメスタイルオールナイトで、首藤剛志さんの特集をやるのはちょっと不思議な気持ちだ。