2005年7月 5日 (火曜日)

鈴木清司音源と「気まぐれ天使」

 25年ほど前(あるいはもう少し前)の東京ムービー作品で、共通する音が使われてるのが気になっている人もいるでしょう。「ジャジャジャン」とか「チャララララ〜ン」とか。『ルパン三世[新]』だろうが、劇場『エースをねらえ!』だろうが、『ベルサイユのばら』だろうが、『あしたのジョー2』だろうが、いつも同じ曲が使われていたじゃないですか。かなり効果的に。実は同時期の日本テレビの実写ドラマでも、同じ曲が使われています。
 あれは選曲家の鈴木清司さんの手持ちの音源なんですよ。鈴木さんが何かの番組(石立鉄男のドラマだそうです)のBGMを収録した時に、その番組用の曲とは別に、自分のための曲を録音し、それを色んな番組で使っていたという事なんです。
 
 どうして、そんな話を始めたかというと、今、チャンネルNECOで「気まぐれ天使」という石立鉄男主演のドラマをやっているんです。僕が子供の頃に大好きだったドラマで、時々、仕事をしながら観ているのですが、これが『ルパン三世[新]』でお馴染みの曲のオンパレード。いわゆる鈴木音源だけでなく、BGMそのものがダブっているように思われます。
 調べてみると「気まぐれ天使」の放映が、1976年10月6日から1977年10月19日。『新ルパン』が1977年10月3日からですから、多分、「気まぐれ天使」の曲を『新ルパン』に流用しているんじゃないかと思うんですが、実際にはどうなんでしょうか。実は更にその前の番組からの流用かもしれませんが。

気まぐれ天使

2005年7月 3日 (日曜日)

ネットラジオ

 前にちょっと触れましたが、ネットラジオに出演しました。『ギャートルズ』の話をしています。言い訳になっちゃいますが、まだ取材もほとんどやっておらず、サンプルビデオもあまり観てない(ビデオのマスタリング中だった)段階での収録だったので「多分・・・・ですよ」みたいな話になっているばずです。今だったら、もっと自信たっぷりに話せるのですが。
 それから収録の後、編集などはラジオスタッフに任せちゃったので、自分では聴いていません(苦笑)。喋りがヨタヨタだったら、ごめんなさい。前後編の前編がアップされています。

熱きBOX魂

「鋼鉄の巨人」と岡部英二

 先日、演出家の岡部英二さんの取材をしたと書きましたが、その中で『ギャートルズ』と関係ない話を、少しメモしておきます。ここ書く事について、岡部さんの許可はいただいています。
 
 岡部さんは東京ムービー作品を中心に活動された演出家で、ムービーでの代表作は『アタックNo.1』や『天才バカボン[旧]』。フリーになってからだと『ドカベン』でしょうか。実写の出身で、元々新東宝にいたんだそうです。新東宝が国際放映に改組されて、東京ムービーが国際放映の子会社であった時期に、国際放映からムービーに出向のかたちできたのだとか。新東宝時代では特撮スタッフで、戦争映画や「鋼鉄の巨人」シリーズに特撮スタッフとして参加していた。「鋼鉄の巨人」では宇津井健を宙づりにしたり、していたそうですよ。特撮の一部としてアニメーションも扱っていたので、全くアニメの経験がなかったわけではなかった。
 東京ムービーと言えば、長浜忠夫、大隅正秋という人形劇団系の演出家の印象が強いですが、それと別に実写からきた人も主力スタッフにいたというのは面白い。
 それから、当時(何時から何時までかは分かりませんが)、ムービーの社員演出は岡部さんだけだったのだそうです。社員という事もあり、番組の立ち上げだけやったりとかが多かったのだとか。
 
 お話をうかがうと、やっぱり『アタックNo.1』が思い出深いようでした。いつか、『アタックNo.1』の話もじっくりお聞きしたいものです。

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2005年6月28日 (火曜日)

香西隆男さんの取材

 昨日、『アニメーターの香西隆男さんの取材をしてきました。これは『ギャートルズ』DVDBOX関係のためのものですので、WEBアニメスタイルとは直接関係ない取材です。以下、ちょっと気になった話題を、香西さんの許可をいただいて記しておきます。

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 まず、『GU‐GUガンモ』のキャラクターデザインについてです。「アニメの作画を語ろう」でも話題になっていましたが、クレジット上では香西さんの担当になっていますが。実際には井上俊之さん、梶島正樹さんが描いています。香西さんによれば、将来有望な若手にチャンスを与えるつもりだったのだそうですよ。クレジットには自分の名前を出すけれど、デザインは若手にやらせる事を、事前にTV局側にも告げていたそうです。
 
 それともうひとつ。これは僕が前から気にしている、『ムーの白鯨』や『鉄人28号[新]』のキャラクターが、楠部大吉郎系統のデザインである事について。これはやはり『巨人の星』の画が、香西さんや鈴木欽一郎さんの手に馴染んでいたから、という事で間違いないようです。

 香西隆男さん自身はお元気で、現役で作画もやっておられるようでしたよ。肝心の『ギャートルズ』についての話は、DVDBOXの解説書で。

animator interview 井上俊之(1)
animator interview 井上俊之(2)
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2005年6月27日 (月曜日)

第7回日本アニメーション学会大会

昨日は、 第7回日本アニメーション学会大会という催しにチラとだけ顔を出してきました。他の仕事の関係もあって、本当にチラでしたが。これは本当に「学会」で、マジメなイベントです。原口さんの『ファイトだ!! ピュー太』についての研究発表があり、それが目当てでした。内容は、放送動画制作についてで、WEBアニメスタイルで話を聞いたときより、更にまとまった内容になっていましたよ。大学のホールで、『ファイトだ!! ピュー太』の映像を観るのも不思議なものでしたが(笑)。
 他の催しも面白そうでした。観られなくて残念。

2005年6月24日 (金曜日)

リニューアル記念放談・終了

 昨日の更新で「リニューアル記念放談 佐藤竜雄×小黒祐一郎」は終了しました。連続ものを毎日アップしていく形式は悪くないですね。更新する側としても、気持ちよかったです。WEBアニメスタイルを始めたのは4年半も前で、その頃は週に一回たっぷり更新する感じで、量的に充分だったと思うんですが、今の皆のネットに対する感覚だと、週一だと物足りないですよね。今、どのくらいの量と内容がベストなのかについては、模索中ですが。
 来週は来週で、別の企画を準備していますです。

WEBアニメスタイル トップ

2005年6月23日 (木曜日)

もっとアニメを観よう

 WEBアニメスタイルですが、昨日と今日の更新では「もっとアニメを観よう」の再録をお休みします。
 
 僕も再アップする度に、改めて「もっとアニメを観よう」の原稿を読み直しています。自分で言うのもアレですが、面白いなあ、と思いながら読んでいますよ。特に、1回目から5回目の「井上・今石・小黒座談会」は、好きなアニメについて話せる喜びみたいなものが、感じられますよね。なんて言うと、本当に他人事みたいですが。
 
 リニューアル後は、それぞれが挙げた作品リストと、「D A T A B A S E」のコーナーをリンクさせるようにしています。まだ、タイトル数は少ないですが。

もっとアニメを観よう

2005年6月22日 (水曜日)

お色気とダンディズム・続き(コラム風)

 『AIKa』について原稿を書くために、事務所の女の子に、昔買ったLDを事務所のレコーダーでDVD-RAMにダビングしてもらった(自分で観るためだから、ダビングしたと書いてもメーカーの人に怒られないだろう)。その時に「『AIKa』って、小黒さんがセル画をもらって、怒っていたアニメですね」と言われて、「?」となった。LDのリリース中に、買うとセル画がもらえるキャンペーンがあったらしいのだ。言われてみればそんな事もあったような。多分、あんまりよくないセルだったんで、怒ったんだろうなあ。大人げないぞ、6年前の俺。しかも、女子社員の前で、そんな事で怒るなよ。
 
 実は僕が『AIKa』で一番好きなのが、番外編の「Special TRIAL」である。藍華が所属するK.K.コーポレーションが、自社ビルに引っ越しする事になり、その引っ越しの模様をスケッチしたエピソードだ。「TRIAL 1」から「TRIAL 4」の映像を使ったミュージッククリップ等も挿入された、ちょっとお手軽なフィルムであったりする。
 この話の良さは、僕のような、零細企業の社長にしか分からないかもしれない。あ、ここは笑うところね。K.K.コーポレーションって、社長を含めて3人しかいない(「Special TRIAL」で4人になる)小さな会社で、仕事もあまり上手くいっていない。社長は実の娘に、仕事のやり方について文句を言われたりね。そんな会社に、あんなエレガントで色っぽく、戦闘力も抜群の藍華がいる。どう考えても、もっと収入のいい仕事に就けるだろうに。しかも、彼女は会社を潰さないようにするために、辞めたはずのヤバい仕事に手を染める。社長としては心配だったり、自分を情けなく思ったりするだろうけど、まあ、嬉しいでしょう。そりゃあ、そうだ。
 「Special TRIAL」では藍華が、あの恰好で引っ越しの片づけをしているわけですよ。しかも、しゃがんでコンビニ弁当食べたりね。その間に、社長は「賃貸ながらも、自社ビルだ」とか言って、昼間から缶ビールを飲んでいるわけ。あれはね、気持ちが分かるよ。わかるわかる。酔った社長が「なに、プロモビデオ? プロモと言えば、歌だな」とか言って、いきなりマイクを持って唄い始めるようとすると、藍華が何も言わずにマイクを持って、スッと社長の脇に立つ。あの「何も言わずに、スッと」がいいのよ。
 ファンタジー度数が高い。オジサンのファンタジーね。別に社長でなくても、大人の男性なら、藍華のそういうところにグッとくる人はいるでしょう。そういう意味でも、大人向けアニメ。ムックを読むと、藍華が社長の過去については裏設定があるようだ。それは本編で描かなくて正解だったんだろうなあ。こんな過去があるから、会社に尽くしているのだ、なんて分かると白けてしまうかもしれない。

「アニメ様の七転八倒」第17回 お色気とダンディズム
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2005年6月21日 (火曜日)

吉田理保子さんの取材

 昨日、吉田理保子さんの取材に行ってきました。今回のベテラン声優インタビューはこれがラスト。記事のかたちでお見せできるのは、秋になると思います。お楽しみに。
 皆さんもご存知の通り、吉田さんは現在、81ブロデュースでキャスティングやマネージャーのお仕事をバリバリなさっています。たとえば、僕らが野沢雅子さんの取材に行くと、取材に付き添われるマネージャーが、吉田さんだったりするわけです。『ガンバの冒険』のLDBOXの時だったと思いますが、最初に「マネージャーの吉田です」と言われて、名刺をもらった時には驚きましたよ。野沢さんだけでも緊張するのに、さらにメグちゃんが同席するとは! そんな事があるたびに、ああ、吉田さんにも話を聞きたい、と思っていたわけです。そんな願いが、今回かないました。長年の謎も幾つか解けましたよ。

2005年6月20日 (月曜日)

フィルムとDVD

 アニメの話題じゃないですけど、昨日、新文芸坐で「鞍馬天狗 角兵衛獅子」(1951・松竹)と「鞍馬天狗 天狗廻状」(1952・松竹)を観てきました。「美空ひばり映画祭」というプログラムなんですよ。仕事があったのと、以下に話す理由で「天狗廻状」は途中までしか観なかったのですが。
 
 「角兵衛獅子」は35ミリのフィルムがなくて16ミリでの上映。これは事前に告知されていた。「天狗廻状」の方は手配したフィルムの状態が悪かったので、急遽、DVD+プロジェクターでの上映となりました。「角兵衛獅子」の方は16ミリである上に、フィルムの状態があまりよくなかった。特に1本目ロールが厳しくて、オープニングで、大きめの文字で表示されているスタッフクレジットが読めないくらい。で、「天狗廻状」の方は観やすかった。やっぱりDVDっぽい質感が感じられる部分はありましたが、画面がずっとクリアだった。
 以前にも新文芸坐は、DVD+プロジェクターで映画を上映した事があります。僕が観たのはオールナイトの「地下鉄のザジ」でしたが(新文芸坐としても初のプロジェクター上映だったそうです)、これも相当に綺麗でした。

 DVD上映の方が、状態のよくないフィルムよりも綺麗かもしれないという事実は、ちょっとショックですね。だけど、少なくとも古い映画は、フィルム上映の方がいいと思ってしまうのは、今までの映画体験(と言うほど、映画を観ているわけではないのですが)に根ざしたノスタルジックな思いなんですかね。

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 さて、今日から、WEBアニメスタイルはリニューアル4週目です。
 今週もよろしくお願いします。
 
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